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鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

野球場めぐりの夏 アメリカ版

 今日はスポーツの話題です。といっても選手やチームの話ではなく、ファンの話です。
 『ニューヨーク・タイムズ』紙電子版から30日付 "Take Me Out to the Ballpark: 189 of Them" 「野球場に連れてって 189カ所全部に」
 確か(NHKだったと思いますが)、日本人のある野球ファンが航空運賃まで使ってアメリカのいろいろな球場に通っている(メジャーだけでなく)という話が紹介されたことがあるように記憶しています。だいぶんお年を召した方だったようですから、「こんな老後も楽しかろうのう」と当時は無粋な感想を持った次第。
 でも考えてみれば、自分が好きなテーマを持って、それに合致するところを見つけて訪ねる喜びというのはわかるような気がします。まして、ドーム球場ではなく、芝生、青空、ポップコーン、ピーナッツ、ビール、ホットドッグなどがイメージされるアメリカの球場というのも、何とも野球の原点を見るようで楽しそうですね。

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無料ランチ

 今日はちょっと変わった話題をお送りします。記事は『製薬会社は売り込みにランチ代を負担』という???なもの。
 医者に自社薬品を使ってもらいたいばかりに接待したりというのはたぶん万国共通でしょう。日本でも、少なくとも昔は良くある話だと聞いたことがあります。現在はどの程度なのかよく知りませんが、少なくともお医者さんや看護婦さんの胸にあるボールペンや、デスクの上のステーショナリーには必ずといって良いほど製薬会社のロゴがついてます。 あれ、要はギヴアウェイだからです。営業や納品の際に、「これ、良かったら使ってください」というわけです。ある意味で正当な営業活動です。製薬会社に限らず、宣伝活動の一環としてよくある手法です。
 しかし、アメリカではランチを無料提供してしまうんですねえ。本日付『ニューヨークタイムズ』の記事からです。

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中国の経済急成長とその影響一考

 中国の経済が急成長しています。第2四半期(4-6月)の実質成長率が11.3%にも上ったというのです。日本経済新聞も『ワシントン・ポスト』も大騒ぎ! あまりの急成長ぶりに、「この成長は長期的に続くのだろうか」「インフレになったらどうしよう」てな心配が渦を巻いております。『ニューヨーク・タイムズ』は続報で、懸念の必要はないという見解も紹介しつつ、それでも懸念の声が強いことを記事にしています。
 すでに3ヶ月ほど前、4月3日付の記事ですが、中国の労働市場において労働力不足が問題となっていることが『ニューヨーク・タイムス』の "Labor Shortage in China May Lead to Trade Shift" 『中国の労働力不足 貿易シフトにつながる恐れ』という記事で報じられました。現在不安視されている中国経済の動向を見る上で、今一度この状況を振り返っておきたいと思います。
 中国経済が世界に及ぼす影響というと、原油や鉄鋼の価格高騰の原因が中国経済の急成長にある、とは(たぶん)日本の中学生でも習っているでしょう。もちろん、それが原因の全てではありませんが。
そんな、いわゆる好景気において中国労働力市場に何が起きているのでしょうか?

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スポーツ選手にとっての外国語

3日ぶりの登場です。
 すっかり「週休2日」体制だってことがバレてしまいましたね~。
今日は、メジャー・リーグで大活躍中の城島健司選手の話題です。
 一般的に日本人にとって外国語の習得、特に会話はむずかしいですよね。外国に行かない限り、つまりは海を渡らない限り言語で困ることが少ないことも会話習得のむずかしさに拍車をかけているのではないでしょうか?
 ヨーロッパ人はお隣の国の言葉を2~3話すことができても、ちっとも「アッタマいいな~、キミ」とは誉めてもらえません。大概の人がごく当たり前に多少の外国語を話せます。
 一方、アメリカ人は世界中が英語を話してくれる、または世界中が英語を話すのが当たり前だと思っていますから(アメリカ人の方、スマン! ホントのこと書いちゃった!)、「アンタも英語話してよ」という態度で話しかけてきます。ですから、間違いを恐れる日本人には大敵です。

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イギリスから見た昭和天皇の靖国合祀不快感メモ

きょうはガンバって2本目です!

 昭和天皇が靖国合祀問題に不快感を抱いていたというメモが見つかりました。小泉純一郎首相の靖国参拝問題が対アジア外交のみならず国内でも問題になっており、果たして終戦記念日に公式参拝するのか議論百出の昨今。さらには後継候補の安倍、麻生はじめとした各氏の態度を見極める意味でもこの問題が重要になってきた現在、なんと新しいメモが見つかったんですね。
 なぜこの時期に? (赤旗や朝日新聞ならば納得、というわけでもないのですが)なぜ日経新聞が? 学術的に検討したらどういう意味があるの? という疑問・質問がどうしても出てきますよね。
 さて、ある意味では日本同様にアジア諸国を植民地化し、しかし、日本による侵略(進攻?)に敗れ、一方ではよく『日本に皇室があるように、王室が…』と例えられるイギリス。この国では、この問題がどう伝えられているのでしょうか? 有力紙『ガーディアン』の記事を取り上げます。
 タイトルはずばり Hirohito shunned war criminal shrine昭和天皇は戦犯神社参拝を避けていた」。
 すごいですね~! war criminal shrine 戦犯が合祀されていることに対する嫌悪感というか批判的態度がにじみ出てますね。

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ジダンの処分~ドイツ紙はどう伝えたか?~

 梅雨明けも間近かと思っていたら、とんでもない。大雨の被害が全国に広がっています。被害者の方々には心からお見舞い申し上げます。
 さて、遂にジダンの処分が下されました。「不当に」なのか、はたまた「当然」なのか、マテラッツィも処分されました。世界中で、特にヨーロッパではスポーツ・ジャーナリズムが大騒ぎしています。
 では、事件が起きたワールドカップの主催国、ドイツでは事件をどう伝えているのでしょうか? 代表的なサッカー雑誌『キッカー』と代表的な地方新聞『フランクフルター・アルゲマイネ』の記事を見てみましょう。偶然にも見出しは同じ "Drei Spiele Sperre fur Zidane"『ジダン 3試合出場停止』。
まずは7月20日付『キッカー』の "Drei Spiele Sperre fur Zidane" から。

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プロ選手の引退~サバティーニの場合~

 先日ドイツで行われたサッカーのワールドカップではジネディーヌ・ジダン選手の「頭突き」事件で世界中が大騒ぎ。今日にもジダンは国際サッカー連盟に聴取を受ける予定ですから、この騒ぎもまだまだ続きそうです。
 いずれにせよ、ジダンはこの大会を最後にプロ選手としては引退することを事前に発表していました。『まだまだできるのに』というのがgorimaruの感想なのですが、サッカーのような団体競技にせよ、テニスやゴルフのような個人競技にせよ、プロとして何年も第一線を走り続けるのは並大抵のことではないのでしょう。「引退」の二文字はプロ選手である限り、常につきまとう言葉です。

 そこで16日付の『ニューヨーク・タイムズ』紙電子版に"Off the Court, Sabatini Is Still in Her Prime" 「コートを離れてもサバティーニはまだ元気」という記事を見つけました。
 ガブリエル・サバティーニ。懐かしい名前です。1980年代後半から90年代半ばまで、女子プロテニス界ではグラフやナブラチロワたちと並んで常にトップクラスをひた走っていました。が、26歳で突然引退しました。10年間トップアスリートであり続けることはたいへんなことだと思いますが、その後、彼女はどうしているのでしょう? 以下、大意の翻訳です。

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