鋭読 〜英独のニュースから世界を読む〜

「硫黄島からの手紙」 アメリカはどう見ているか?

硫黄島からの手紙」が話題です。アカデミー賞外国語映画賞の候補策にも選出されました。来月の受賞作発表が楽しみです。
ところで、この映画が日本とアメリカだけでは「父親たちの星条旗」と連続公開されたのは有名な話。硫黄島攻防戦をアメリカ側と日本側から見た2作品は公開前から話題になっていました。
「ローハイド」や「ダーティーハリー」で有名だったクリント・イーストウッドは近年は監督として圧倒的な力を発揮しており、今回の作品は昨年のアカデミー賞受賞作「ミリオンダラーベイビー」に続く作品としても注目を集めていました。
日本での評判は上々です。最近は「どろろ」のキャンペーンの方が派手ですが、「硫黄島」とは客層も観る目的も違うのでしょう。
おなじみ『ニューヨークタイムズ』紙24日付電子版で "Watching Iwo Jima in Japan" 『日本で観る「硫黄島からの手紙」』という記事を見つけました。日本で観るのと他の国、特にアメリカで観るのと、どう違うというのでしょうか?

アレックスの目標はチャンピオンズリーグ

宮本に次いで三都主アレッサンドロもレッドブルザルツブルグ(オーストリア)に移籍しました。彼のプレー振りには賛否両論あるようですが、浦和レッドダイヤモンズと日本代表で素晴しい実績を残していることは紛れもない事実です。
また、チームのオーナー会社のマーケティング戦略もあって今回の宮本とアレックスの移籍が実現したのではありますが、レッドブルザルツブルグが古豪オーストリアのブンデスリーガで、名将トラパットーニが総監督、闘将マテウスが監督を務める強豪チームであるのも事実。
そんなアレックスの近況を伝える記事を『ザルツブルガー・ナッハリヒテン』29日付電子版からご紹介します。 "Ziel von Alex ist die Champions League" 『アレックスの目標はチャンピオンズリーグ』

日本のCMにハリウッドスターが再来

今日は14日付『ワシントン・ポスト』紙電子版からの翻訳です。
日本のコマーシャルに外国人が登場するのは、ずいぶんと昔から見られました。当初は全然無名の外国人の場合が多く、「海外でも認められている」というイメージを付けたかったのだと思われます。ちょっと悪い表現をすれば、「外人さんも使っている」といったところでしょうか。
その後は大スターが起用されるようになりました。当初はビックリするような起用もあって、翻訳にも登場しますが、「ロッキー」や「ランボー」のハードなイメージしかなかったシルベスター・スタロ−ンがハムを食べたり、やはり筋肉ムキムキのイメージしかなかったアーノルド・シュワルツェネッガーが栄養ドリンクをゴクゴク飲んで高笑いしたり、いろいろでした。
バブル崩壊を経て、再びハリウッドスターが日本のCM界に再来したという話題です。題して "U.S. Stars Shine Again in Japan Ads" 『日本のコマーシャルでアメリカのスターが再び脚光』
副題は "Booming Firms Dust Off Their Yen for A-Listers" 『成長企業は大物に巨額を払って起用』

ブッシュ政権のイラク新戦略 世界はどう伝えた?

アメリカのブッシュ大統領が対イラク新戦略を発表しました。日本の報道機関は軒並み「増派は危険な賭け」(朝日)、「これが転機となるのかどうか」(読売)、「治安改善が図れるか」(毎日)と新戦略の有効性に疑問を呈しています。
では海外有力紙はこの政策をどう報じているのでしょうか?
今日はいつもと違い、各国有力紙の報道の仕方を比較してみます。それぞれの記事は大統領会見の翌朝の一面トップないしそれに準じたもので、見出しと最初の数行を訳しています。

米政府の温暖化認識に変化

暖冬です。天気予報で「気温が10度を上回り、穏やかな1日となるでしょう」というアナウンスを今冬は何度も聞いて、「だめでしょう、異常気象だって言わないと!」と画面にツッコミを入れたくなる程です。
コトは世界的な傾向です。英国気象庁は4日、今年の地球全体の気温が過去最高だった1998年を超えそうだとの予測を発表しました。北極では氷が次々と溶けて、シロクマ君たちは氷上で狩りをして初めて越冬できるので、絶滅の危機に瀕しているそうです。
こうした地球温暖化を防止しようと京都議定書が採択されたものの、アメリカはこれを未だに批准していません。せっかく好景気が続き、イラク戦争など世界中どこへでも派兵して軍事介入するブッシュ大統領のお陰で軍需産業は大儲け。そこへ環境問題によって様々な規制をかけるとアメリカ経済に冷や水をかけることになりかねない。そんな懸念からでしょうし、ガソリンを湯水のように消費し、イルミネーションがギンギラギンじゃないアメリカなんてアメリカじゃない!ってな「プライド」なんでしょうか。
そんなアメリカ政府にも態度に変化が見られました。10日付『ニューヨーク・タイムズ』紙電子版から "Agency Affirms Human Influence on Climate" 『米政府 人間生活が気候に影響と発表』

インスタントラーメン生みの親

安藤百福氏が5日鬼籍に入られました。と言っても、名前だけでは「だれ?」となるでしょう。世界初のインスタントラーメン、「日清チキンラーメン」を発明して食生活の歴史に大革命を起こし、浅間山荘事件で凍りついた弁当に四苦八苦していた佐々淳行元内閣安全保障室長や亀井静香衆議院議員はじめとした機動隊員たちをカップヌードルで暖め、スペースシャトル「ディスカバリー」に乗った野口宇宙飛行士に人類史上初めて宇宙でラーメンを食べさせ(その名も「スペース・ラム」!)、ハリケーン・カトリーナの被災者にカップラーメンを寄付し、大阪に世界ラーメンサミットを誘致していた御仁。それが安藤氏です。まさにインスタント食品の革命児と呼んでいいでしょう。
今やインスタントラーメン、そしてカップ麺は世界中で食されていて、貧乏学生は言うに及ばず、軍隊、警察、登山隊、そして毎日の食事に苦しむ貧しい人々を助けています。
なんと『ニューヨークタイムズ』紙が社説で安藤氏の功績を称えていますので、取り上げます。
題して "Mr. Noodle" 『ミスター・ヌードル』
なお、同紙が安藤氏を取り上げたことを産経新聞が報じています。

宮本恒靖のオーストリア移籍

明けましておめでとうございます。
年末からテレビ漬けのゴリ丸でしたが、前々から海外移籍が噂されていた元日本代表・宮本恒靖選手がオーストリアのレッドブルザルツブルグに移籍しました。にわかサッカーファンの方には「オーストリアってW杯で日本が負けた相手?」なんて人もいるかも知れませんが、さにあらず。最近でこそ2大会連続で予選敗退が続いていますが、W杯出場7回、1938年大会では4位、1954年大会ではなんと3位という成績を誇るヨーロッパの古豪です。
そのオーストリアはドイツと同様に連邦制をとっているため、トップリーグはドイツと同じく「ブンデスリーガ」と呼ばれ、なかなかのレベルです。
宮本と三都主が移籍したレッドブルザルツブルグは名前の通り、世界的清涼飲料「レッドブル」の販売会社がオーナー。監督は元イタリア代表監督にして、ACミラン、インテル、バイエルン・ミュンヘン、ベンフィカなど強豪チームで数々のタイトルを手にし、2002W杯ではイタリア代表監督も務めた名将ジョバンニ・トラパットーニ、コーチはドイツ魂の権化にしてW杯5大会連続出場という不滅の金字塔を立てた闘将ローター・マテウスです。
さて、日本ではクラシックファンに音楽祭で名前が知られている程度だったザルツブルグに降臨した宮本と三都主。現地評はどうでしょうか?
地元主力紙『ザルツブルガー・ナッハリヒテン』(Nachrichten「ナッハリヒテン」は「ニュース」の意)電子版から "Sushi im Bullen-Corner" 『クラブ直営レストランのメニューに寿司』