鋭読 〜英独のニュースから世界を読む〜

北京五輪論 第2弾 独ディ・ツァイト紙の融和論

 北京五輪について、今日はドイツの議論をご紹介します。
 ドイツはメルケル首相が開会式欠席を表明しています。ですが、これは2月の時点で決まっていたそうで、したがってチベット問題が直接の理由ではありません。いずれにしろ、人権問題やダルフール紛争問題(中国政府がスーダン政府を支援し、武器を売却し、これによってダルフール地方で数十万人が虐殺されている)などを巡って、あからさまに五輪参加ボイコットはしないが、開会式には欠席して物申すという態度のようです。
 昨今、チベット問題を巡る中国政府の態度に反発したEU諸国が相次いで開会式欠席を表明し、または各国首脳がボイコットも辞さずと発言し始めています。これに対して『ディ・ツァイト』紙の元編集長テオ・ゾマー氏は何と言うのでしょうか? なお、同紙は中道リベラルから左派よりで、ドイツ社会民主党に近い立場と一般的には言われますが、記事によっては一概に決め付けられないようです。
 では、 "Konfrontation starkt Hardliner" 『対立は強硬派の硬化を助長する』をご紹介します(記事原文はこちら)。

日本だけじゃなかった! 強豪が不調だったW杯南ア大会アジア3次予選

 負けちゃいましたね、日本代表。ゴリ丸も中継を観ていましたが、とうてい勝ちそうにない試合ぶりでした。あちらこちらで、岡田監督がイヴィツァ・オシム前監督の「パスサッカー」を壊したと批判されています。今日はこの問題には触れませんが、ゴリ丸もあんな試合を見せられると、そんな気分になってしまっています。
 さて、「日本代表はなにをジタバタしてるんだ!」と思ってFIFAのHPを読んだところ、つまづいているのは日本だけじゃないようで、アジア3次予選は混迷の度を深めているそうです。同HPから "Heavy blows for Asian giants" 『アジアの巨人たちにキツイ一撃』をご紹介します(記事原文はこちら)。

北京五輪開催は妥当か? ニューヨーク・タイムズが呈した疑問

 オリンピックの聖火採火式がギリシャ・オリンポスで行われている、まさにその最中に、中国政府にチベット解放を訴える活動家がテレビに映りました。しかし、中国のテレビ放送には映りませんでした。中国には生放送がありません。生放送では、反政府的言動など、政府として人民が見るのに不適切・不都合だと思われるものが映ってしまっても、止めようがないからです。今回も例に漏れず、中継は1分遅れで放送されていましたから、その瞬間はまったく別の風景に差し替えられていたそうです。
 それにしても、人権問題は言うに及ばず、食品などの安全性の問題で大揺れに揺れた中国のイメージは、チベットの解放運動弾圧をきかっけに、中国オリンピック開催にふさわしいか、北京五輪はボイコットすべきではないか、という問題に発展してきました。
 そこで今日は米『ニューヨーク・タイムズ』紙から "China Still Has Some Tarnish on Its Image" 『中国のイメージ 依然として晴れず』をご紹介します(記事原文はこちら)。

日本の大学の将来を憂う『タイム』

 少し前の記事になりますが、アメリカの雑誌『タイム』に "Class Dismissed" 『クラスがなくなる』という記事を見つけました(記事原文はこちら)。学校全般に関する少子化の話かと思いきや、日本の大学の問題に関する紹介でした。
 ご存知の方も多いでしょうが、日本の大学は厳しい時代を迎えています。少子化の問題だけとっても、新規入学者数が減少傾向にある中、受験料・授業料収入はますます減ってしまいますから、大学間の新入生獲得競争は必至です。短大はどんどん4年制に変わるか、廃校にするか、他大学との合併に走るか、という選択に迫られています。既存の4年制大学も安穏とはしていられません。やはり合併、提携を含め、他校との差別化に迫られています。一方、入学者の学力レベルの低下は言われて久しい問題です。これにしたがって、大学における教育、研究のレベルも低迷し、日本の大学からはもはやノーベル賞候補は輩出されないのでは、とさえ言われています。
 そんなこんな問題を見事に喝破してくれちゃっている記事をご紹介します。

クールな飲み物=燗酒? カナダ人が見た日本酒

 実はゴリ丸は日本酒が大好きです。じゃあ他は飲まないかというと、そんなこともないのですが、一番好んで飲むのは日本酒、特に純米酒です。
 今夜もどこかでグッと一杯…なんて考えていたら、カナダのビクトリアの地元紙『タイムズ・コロニスト』で日本酒の記事を見つけました。調べてみたら、昨今の和食ブームに乗ってか、カナダでも日本酒が飲まれていて、いまや「クール・ジャパン」のひとつに数えられているとか。記事の中でも触れられていますが、日本酒メーカーとしては国内需要が減退している中、新たな市場を求めて世界に訴求しているという事情もあるようです。
 では、 "This traditionally hot drink is cool again" 『この伝統的な温かい飲み物が今またクールだ』をご紹介します(記事原文はこちら)。

長谷部誠はヴォルフスブルグでピカイチ! 地元紙が絶賛

最近サッカー記事ばかりなので、もっと広く各国のいろいろな視点を紹介したいのが本音でして、やや自分としては反省しているのですが、サッカーファンの方からはご好評いただいているようで、ありがたい限りです。
と言いつつ、再びサッカーの記事。稲本潤一、小野伸二と来れば、次は? 小野同様に、ドイツブンデスリーガに移籍して間もない長谷部誠について、地元紙『ニューズクリック』から "Schnelle und genaue Pässe – das kann Hasebe besser als alle anderen" 『スピードと正確なパス 長谷部は誰よりも優れている』をご紹介します(記事原文はこちら)。
すごい褒めようの記事タイトルですね。
なお、副題は "Fußball-Bundesliga: Japanischer Mittelfeldspieler lernt immer besser Deutsch" 『ブンデスリーガ:日本から来た中盤の長谷部はドイツ語の腕をますます上げた』です。やっぱりドイツ語ができないと認めてもらえないんですね。

対アイントラハト・フランクフルト戦 VfLボーフム各選手の評価

 引き続き稲本対小野の試合について。今度は小野伸二が所属するVfLボーフムの地元スポーツ紙 『レフィーア・シュポルト』から "BOCHUM: EINZELKRITIK GEGEN FRANKFURT" 『ボーフム:フランクフルト戦の各選手評価』をご紹介します(記事原文はこちら)。
 『フランクフルター・ノイエ・プレッセ』は「抜群」とか「平均点」といった区分で選手を評価していますが、『レフィーア・シュポルト』ではサッカー専門誌『キッカー』と同様に1点から6点まで(最高が1点、最低が6点)で評価しているようです。
 さて、他の地元紙では「アジアのベッカム」と呼ばれている小野の評価はいかに?

対VfLボーフム戦 アイントラハト・フランクフルト各選手の評価 稲本は?

 ブンデスリーガで稲本潤一選手が所属するアイントラハト・フランクフルトと小野伸二選手が所属するVfLボーフムが戦いました。本当はもっと早くいろいろな記事を伝えたかったのですが、仕事でみっちり缶詰状態でしたので… 実は現地ドイツの新聞でも相当盛り上がっていました。特にボーフム地元の各紙にとって小野は2部降格圏を脱出した救世主みたいなものですから、なおさらでした。
 と書いておいてナンですが、試合が終わってからは二人をクローズアップした記事は出ていません。1対1のドローでしたし、2人とも格別の活躍、というわけではなかったからでしょうか。
 というわけで、遅ればせながらですが、10日付『フランクフルター・ノイエ・プレッセ』の記事から、フランクフルト各選手の評価 "Die Adler in der Einzelkritik" 『アイントラハト・フランクフルト各選手の評価』をご紹介します。