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鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

日本の自転車マナーはメチャクチャ?

ドイツ人の特長ってナンでしょう?いろいろ言われますが、交通規則に厳しいところがあります。と言ったからといって、全員がしっかりしていて必ず法律を遵守するということではありません。かの国でもいいかげんな人、不注意な人もいます。
これは自転車についても当てはまります。ドイツでは自転車専用路線があるのが当たり前です。したがって、歩道上はおろか、専用路線以外のところを自転車で走ろうものなら、(ここはドイツ人らしいところですが)「それは法律違反だから今すぐやめなさい!」と一般人から叱られます。(と書いているくらいですから、ゴリ丸は叱られた経験があります・・・。おばあさんでした・・・)
逆も同様です。歩行者が自転車専用路線を歩いていると、叱られます。警察がいると、厳しく注意されます。
まあ、「叱られる」と書きましたが、それはドイツ人の「隣人愛」のなせるワザだと思いたいのですが・・・
いずれにしろ、交通規則に厳格なドイツ人は日本の交通事情をどう思っているのでしょうか?おもしろい記事がありましたのでご紹介します。
おなじみ『ディ・ヴェルト』紙電子版から "Kamikaze in Tokio ? Radfahren ohne Bremse ist chic"「東京でカミカゼ? ブレーキのない自転車はカッコいい」です。

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日本語の記者会見は別?

日本人ならば、「負けて構わない」とは決して思わない錦織圭
しかし、ワウリンカ(英語読み:原語読みでは「ヴァヴリンカ」のようです)にストレートで敗れました。そのワウリンカは準決勝で世界ランク1位のジョコビッチに敗れました。試合開始当初は、ワウリンカがサービスゲームを「楽々と」ではないにせよ、実にスムースにキープしていたのですが、好調なワウリンカも結局は寄せ付けないジョコビッチは、さすが世界1位を継続しているだけのことはあると改めて感心しました。
さて、男女の別なく国際テニス連盟(ITF)公認の大会の場合、試合後に英語での記者会見が義務付けられます。サッカーのようにプレスゾーンをスルーするなんて許されません。出席しない選手は多額の罰金を科せられます。一方、日本で開催される国際大会の場合、ご丁寧に日本語での記者会見やります。日本以外ではでテニス大会の運営に直接かかわったことがないのでよくわかりませんが、日本独特なのではないかなと思います。
このように先日の全豪オープンで錦織くんが敗れた後も、英語の記者会見と日本語の記者会見がそれぞれ行われました。日本のメディアでは大半が日本語での記者会見を紹介していました。(サンスポの例はこちらSportivaの例はこちら
日本では英語の記者会見の内容はあまり紹介されませんので、先日の記事「速報! 16強入りの錦織圭インタビュー」に続いて、改めてご紹介します。
全豪オープン公式サイトから、錦織圭くんの、ワウリンカ戦敗戦後の記者会見です。

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女子サッカーW杯カナダ大会に賭ける宮間あやの意気込み

女子サッカーW杯と言えば、2011年ドイツ大会では日本が優勝しました。今年2015年は、女子サッカーにとってはW杯年です。女子アジアカップに優勝した日本は、カナダ大会にディフェンディングチャンピオンとして出場が決まっています。
前回大会では、早さとパスサッカーで世界を唸らせ、決勝ではエースのワンバックを擁するアメリカの2度目の優勝を阻んで初優勝を果たしました。
と書くと簡単そうに見えるかも知れませんが、30年前には全く世界に対抗できなかった日本の女子サッカーが世界一になったなんて、もしかすると当の代表選手たちにも信じられないくらいの話だったのではないでしょうか。
いずれにしても、世界の女子サッカーの潮流が変わったほど、日本のパスサッカーは、そのスピードと正確さから、かのリオネル・メッシを擁するバルセロナや、ビジャ、シャビ、イニエスタら黄金世代が中心となって2010年W杯南ア大会に優勝して絶頂期にあったスペイン代表になぞらえられたほどでした。日本がパスをつなぎ始めると、観客席から拍手が起きたものです。
今日はFIFA(国際サッカー連盟)がディフェンディングチャンピオンに注目して宮間あや主将にインタビューしましたので、それをご紹介します。
"Miyama: We should consider ourselves underdogs" 宮間「自分たちは弱いと思わなければ」

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「赤船」襲来=日本が変わる契機

日本がこれからどのようなビジョンを持つべきか、については議論の多いところでしょう。
ひとつの考え方として、キャノングローバル戦略研究所の研究主幹である瀬口清之氏が『「赤船」中国が迫る第2の開国-米国依存からの脱却と国家目標再構築の重要性-』を発表し、これを元米国務省外交官のスティーブン・ハーナー氏が『フォーブス』電子版で取り上げていますので紹介します。
"Japan Desperately Needs A New National 'Vision'--But Not Abe's" 「日本には新たな国家目標が何としても必要だが、安倍首相のビジョンではない」

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速報! 16強入りの錦織圭インタビュー

錦織圭全豪オープンで16強入りしました!
16強入り=4回戦進出ですね。優勝までは、あと4回勝たなければなりません。じゃあ半分来たと考える方もいるでしょうが、これからはますますタフな試合が続きます。
そもそも、グランドスラム大会(全豪、全仏、全英、全米)は2週間続く大会ですから、コンディションを維持するのもたいへんです。
いずれにしても、全豪オープンの公式サイトに、スティーブ・ジョンソンを破った後のインタビューが載っていましたので、ご紹介しましょう。

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アギーレ監督、大丈夫ですか?

サッカーのアジアカップで日本が敗れました。
この競技に関心のない(薄い)方にはどうでもよいことかも知れませんが、アギーレ監督が八百長に絡んでいたかも知れないとか、解任されるかも知れないとかといったウワサくらいはご存知でしょう。
となると、負ければ解任か、という話も当然あり得ます。これ、残念ながら日本の野球と違って、世界のサッカーでは負ければ解任は常識的な処分です。それだけ監督の人選にあたって選択肢は無限にあるということなのでしょう、メジャーリーグ同様に。
まずは、ロイター電から "Japan coach Aguirre happy with everything but the result"アギーレ監督は結果以外には満足」をご紹介します。
あのね、プロなんですから結果を出さずに満足しちゃいかんのじゃないんですかね?

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もうひとりのシンドラー

オスカー・シンドラーをご存知でしょうか? スティーブン・スピルバーグの映画「シンドラーのリスト」で記憶されている人も多いのではないでしょうか? ニーアム・リーソンが素晴らしい演技でアカデミー賞7部門を受賞しましたね。
シンドラーは現在のチェコ生まれのドイツ人実業家です。第2次世界大戦中、ナチス治下のユダヤ人、ポーランド人、ジプシーなど、非ドイツ人は「絶滅」され得る危険にされされたのですが、彼は自分の工場で働いていたユダヤ人労働者1,200人が強制労働所に移送されるのを防いで命を救ったことで有名です。
ところが、もっとすごい「シンドラー」がいたというのです!
この話、ドイツやオランダでもあまり知られていないようです。
ドイツ放送のオフィシャルサイトから "Der Oskar Schindler Osnabrucks"オスナブルックオスカー・シンドラー」をご紹介します。

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全豪オープンテニス公式サイトが注目する錦織圭

錦織圭くんが全豪オープン2回戦でイワン・ドディグ(クロアチア)を4-6、7-5、6-2、7-6で下し、5年連続で3回戦に進出しました。パチパチパチ!
結果自体は喜ばしい限りなんですが、テレビやネットをチェックしていますと、かつてダブルスではグランドスラムも制した杉山愛さんは「全豪と全米でタイトルを取る可能性大」と前のめり気味ですし、その一世代前になりますが、やはり世界で大活躍した沢松奈生子さんもテレビで優勝への期待を語っていました。まして「師匠」の松岡修造くんはもちろん「期待しない方がおかしい」との発言です。
ゴリ丸としてもぜひ期待したいという気持ちも確かです。一方で、かつて国際テニス大会のトーナメントアシスタントとして働いたことのある身としては、グランドスラム優勝はそれほど甘くないのではないかと思うのです。気候(暑さ)もコンディション、ドロー(対戦組み合わせ)などを含めて、運さえも、すべて揃えば十分に可能性があるけれど、昨シーズンが全米オープン準優勝、ATPツアーファイナルでベスト4だったからといって次は全豪オープン優勝とスムースに行くのが当たり前とでも言わんばかりのメディア(特にテレビ)に違和感を覚えていました。
そんな時に、全豪オープンオフィシャルサイトで錦織圭くんにスポットライトをあてていましたので、記事をご紹介します。

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マッケンローは錦織のことをなんて言ったの?

錦織圭くんが全豪オープンを順調に勝ち進んでいます。日本時間の今日午前に行われた2回戦で、86位のイバン・ドディグ(クロアチア)に4-6、7-5、6-2、7-6(7-0)のセットカウント3-1で勝ち、5年連続で3回戦に進みました。
今朝の新聞では、錦織について往年の大選手(グランドスラムでは男子シングルス7勝、男子ダブルス9勝、混合ダブルス1勝)にして「悪童」のジョン・マッケンローのコメントが紹介されていました。
サンスポでは『ニシコリが驚きをもたらすかもしれない』
スポニチでは『波乱の起きやすい全豪で錦織がサプライズになるかもしれない』
こういう記事が出ると、ゴリ丸は「ホントはなんて書いてあったのかなあ?」と疑問になって原典に当たります。
今日は、オーストラリアの『ヘラルドサン』紙から "Australian Open 2015: Kei Nishikori emerges as genuine contender to break into tennis’s top four" 「全豪オープン2015:錦織圭はビッグ4に食い込む可能性大」をご紹介します。

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デフレからの脱却は可能か? 日本の歩んできた道に怯えるユーロ圏

今日は「アベノミクス」が抱える今一つの問題について、イギリスの『ガーディアン』から "Spectre of deflation horrifies bankers, but Japan now has a taste for it" 「デフレの亡霊が銀行家を脅かしているが、今や日本はそれを楽しんでいる」をご紹介します。
安倍自民党は「デフレからの脱却」をテーマに掲げています。日銀もそれに呼応して黒田バズーカを打ち放ちました。たしかに、決して強くない日本経済を背景としているのに円高が続く異常な時代から急激に円安になりました。これは評論家、学者の論を待つまでもなく、量的緩和を行えば自動的についてくる結果であることは自明の理でしたから、当たり前のことが起きたのです。
しかし、インフレターゲットを設定し、政府が「デフレからの脱却」を掲げたことによってデフレーションが終わり、「失われた20年」が終焉を迎えるのではないか、つまりインフレになり、物価も賃金も上がるのではないかという淡い期待が安倍自民党と国民を捕らえました。確かに輸出産業にとって円高は大歓迎ですし、株高になったことによって資産を持つ企業や人々にとってはたいへん楽な時代になりました。
しかし、物価は円高と消費税増税によって押し上げられ、一方、特に日本経済の基盤をなす中小企業は「失われた20年」の亡霊に怯えて、積極的な設備投資にもまだまだ腰が引けています。また、大企業について言えば、(これが重要ですが)株主の40%は外国人投資家ですから、国内経済がどうなるかよりも株主の利益が最優先です。積極的な設備投資や楽観的な賃上げに賛成するわけがありません。こうした原因によって、資産を持たない国民にとっては生活がさらに苦しくなって格差が拡大しています。したがって「アベノミクス」の効果を感じられないという声がよく聞かれるわけです。
物価上昇は確かに見られるのですが、原因は一目瞭然で、モノの価格自体が上がって生産者にフィードバックされているのではなく、急激な円安による原材料の高騰と消費税増税によって値上がりしているだけです。生産者はむしろいじめられています。円安によって輸入原材料は値上がりし、海外に生産拠点を移した企業にとってもコスト高になっているのに、それをそのまま価格に反映できないからです。
こうした日本経済の「惨状」をヨーロッパはどう見ているのか?
そんな観点から読むと、たいへん興味深い記事です。ヨーロッパは怯えています。デフレに慣れてしまった日本を見て。

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シャルリー・エブド テロ攻撃に対する各国の対応

シャルリー・エブド襲撃事件についてはすでに皆さんもご存知でしょう。
当初は言論の自由に対するテロによる暴力に国際世論が断固戦うという図式の一辺倒でした。その後、シャルリー・エブドが復活したのですが、その最初の新聞は風刺画のオンパレード。1面にはイスラムの預言者ムハマドの風刺画が踊っていました。
これを機に、シャルリー・エブドの活動は「宗教の冒涜」なのか「言論の自由」なのか、という議論でフランス自体が二分されている状況です。日本でも、宗教を風刺する、揶揄するということはフランスの(または欧米の=キリスト教の)傲慢であるという議論も見られます。フランスは為政者から市民の力によって自由を奪取したので、一概に日本人の感覚から論じてもいけないという議論も見られます。
やや的外れかと思いますが、もし天皇が風刺画にされていたら日本人ならば不愉快ではないか、といった発言をした評論家もいました。日本人=神道信者でしたらそうでしょうが・・・
パリで行われた抗議行進に各国閣僚とともに参加したパレスチナ自治政府のアッバス議長も、テロ事件後に再び風刺画を掲載しても、再び憎悪を巻き起こすだけだと朝日新聞の単独インタビューで答えています。
ここでは、国際社会の議論が正に今現在変容しつつあることを把握するために、当初の議論を今一度押さえておきたいと思います。
イギリス『テレグラフ』紙から "Charlie Hebdo: world leaders' reactions to terror attack"シャルリー・エブド テロ攻撃に対する世界のリーダーたちの対応」をご紹介します。

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日本の「記憶喪失」を懸念するドイツの『ヴェルト』

今日ご紹介するのは、1か月ほど前の記事になりますが、総選挙の結果が出て数日後のドイツ『ディ・ヴェルト』の社説 "Japans Gedachtnisverlust" 「日本の記憶喪失」です。
その意味では、すでにご紹介した"Shinzo Abe wird immer machtiger" 「 安倍晋三の権力拡大はとどまる所を知らず」とセットになっていると考えてよいでしょう。
訳に入る前に押さえておきたいのは、安倍首相が「記憶喪失」である、つまり、特に第2次世界大戦において日本が犯した過去の罪過を忘れて右傾化しようとしている、再軍備を企んでいると非難するのは、一般的には中国、韓国、北朝鮮などの(東)アジア諸国です。そこには外交上の駆け引きは言うに及ばず、それぞれの内政事情も絡んでいて、必ずしも日本を徹底的に攻撃することが目的というわけではなく、経済的支援やエネルギー政策などで譲歩させようという思惑もチラホラ見えている・・・これが安倍首相の「記憶喪失」を論じる場合の一般論と言ってよいでしょう。
では、ドイツの『ヴェルト』は安倍首相の「記憶喪失」をどう論じているのでしょうか?
なお、同紙は中道右派の新聞と言われ、日本の読売新聞と提携していますが、新聞社自身は「リベラル・世界市民的」と自称しています。

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日本サッカー再生への5つの提言

2014年は日本サッカーにとって憂うべきものでした。ブラジルW杯で、まったく「自分たちのサッカー」ができず、南ア大会での好成績が台無しになってしまったかの感があります。
その意味では、錦織くんが活躍したテニス、高橋礼華・松友美佐紀組がスーパーリーグで、男子がトマス杯で優勝し、山口茜が急成長したバトミントン、勝みなみなど若手の台頭著しいゴルフ、怪物逸ノ城が忽然と現れた相撲、「レジェンド」葛西が引っ張るジャンプ、渡部暁斗の頑張りが目立つノルディック複合など、日本人の活躍が目覚ましい競技と比べると、ややさびしい感が拭えません。
そこで、スポーツ専門サイトESPNのサッカー専門サイトに興味深い記事を見つけましたので紹介します。
"Defend our AFC Asian Cup title: Five 2015 wishes for Japan football" 「AFCアジアカップを防衛せよ 2015年の日本サッカー5つの願い」です。

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大儀見優季がチェルシーからヴォルフスブルグに移籍

日本サッカーについては男子A代表がアジアカップで好成績をあげられるか? アギーレ監督の八百長疑惑の真偽は? といった話題で持ちきりですが、欧米は冬の中断期間に入っていて、移籍の話題で毎日賑わって(?)います。
こうなると、例えばブンデスリーガの1.FSVマインツ05のストライカー岡崎慎司にイングランド・プレミアリーグのレスターが関心を持っているようですが、『サンスポ』と『日刊スポーツ』は『デーリーメール』電子版をニュースソースとしています。『デーリーメール』といえば、ドイツの『ビルト』などと並んでヨーロッパでは有名なタブロイド紙です。特ダネをすっぱ抜くことでも有名ですが、スキャンダラスな記事が大好きなことでも有名です。一方、サッカー専門サイト「Goal.com」はドイツのサッカー専門誌『kicker』電子版をネタ元に同様のニュースを報じています。ね、この違いなんです。岡崎の移籍情報については両方とも同様の内容ですから問題ないと思われますが。
さて、女子の大儀見優季がイングランド・プレミアリーグのチェルシーからドイツ・ブンデスリーガヴォルフスブルグに移籍します。
イングランドのチェルシーは、クラブとしては1905年創設の古豪です。男子はモウリーニョ監督が指揮を執り、いよいよ黄金期を迎えつつあるのでは、と言われるほど安定し戦いぶりを見せ、プレミアリーグ首位を走っています。
女子は1992年発足ですが、現在はFA女子スーパーリーグ、つまりイングランドで最上位のリーグに属し、昨季は2位という強豪です。かつてINAC神戸に所属した韓国の池笑然が在籍していることでも知られています。
移籍先のヴォルフスブルグといえば男子にはかつて長谷部誠が在籍していた有力クラブです。自動車メーカーのフォルクスワーゲンがスポンサーなので資金も潤沢です。1945年創設といいますから、欧州のクラブとしては新興といったもよいでしょう。女子は1973年創設。2012/13、2013/14年にはブンデスリーガとUEFA女子チャンピオンズリーグを連覇、12/13シーズンにはDFBポカールも制し、3冠に輝いている名門です。
というわけで、さらに強豪へと移籍した大儀見優季の記事 "Wolfsburg holt Ogimi von der Insel " ヴォルフスブルグがイギリスから大儀見を獲得」をご紹介します。

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行方不明者を探せ ~イギリスの知恵に学ぶ~

行方不明」 このことばは、災害の時にも使われますが、現代社会においては、犯罪の危険にさらされている子どもたちにも、認知症のために徘徊する高齢者にも使われます。残念ながら非常に身近なことばになってしまいました。
NHKによれば、認知症が原因と考えられる年間の行方不明者は1万人に上るといいます。驚きですね。1万人と言えば、30~40年前であれば交通事故の死亡数であり、それを減らすために国を挙げて様々な努力が払われ、ようやく4千人余に減らした歴史がありますよね。それだけ大きな数字だということです。
こうした特定の原因(犯罪、疾病など)による行方不明者を「特異行方不明者」と呼びます。この「特異行方不明者」は早急に発見し保護する必要がある人たちです。
特異行方不明者を早く見つける仕組みは何かないのかなとゴリ丸も関心を持っていたのですが、世界を見ていくと、ありました!
郵便配達員が、持っている携帯端末に不明者に関する情報を受けて、配達の途中に見かけた情報を活用するというものです。つまり、不明者を探す「目」と「耳」を大幅に増やす方法です。
今日はイギリスの『インデペンデント』から "How 150,000 people have just been recruited to help find missing people - by the Royal Mail"ロイヤルメールはいかにして行方不明者発見のために15万人を動員したのか」をご紹介します。

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