というわけで、追いかけてきたフランクフルト各選手の今季の成績評価「卒業証書:2点マイナス 模範生から退学生まで:ブンデスリーガ、アイントラハト・フランクフルト各選手の今季の評価」が『フランクフルター・ルントシャウ』に載っていましたので、たいへん遅れましたが訳します!(記事原文はこちら)
稲本は? チームを去った高原はどんな評価なんでしょうか?
なお、この記事は学校の成績表になぞらえて書いてあります。
《翻訳開始》
(注:リンク、トラックバックはフリーですが、以下の翻訳文は管理人の承諾なく一部ないし全部の転載を禁じます)
模範生
イオアニス・アマナティディス(出場:32試合 得点:11)
ゴール請負人。彼のゴールがなければフランクフルトは何位だったろうか?幾度となく貴重なゴールを決めた。長い距離を走り、ポジション・チェンジしなければならなかったので、簡単ではなかった。それでも彼は常に得点を挙げそうな危険な選手だった。彼は信頼できる。「彼は確実に2桁得点できることを示した」とフリートハイム・フンケル監督は言う。キャプテンになったことで彼は円熟味を増し、そのおかげで成長した。責任感のある選手だ。
マルコ・ルス(出場:29試合 得点:3)
もしかすると今季一番の成長株かも知れない。ブンデスリーガで、1対1とヘディングが強く、どちらかというとエレガントなセンターバックとして地位を確立した。試合を動かし、守備的中盤を引っ張り、ゴールを決める。ユース出身の生え抜きとしては悪くない。
ベンヤミン・コーラー(出場:29試合 得点:3)
かなり印象に残る成長ぶりだった。すばらしいブンデスリーガの選手に一皮むけた。これは、必ずしも期待された結果ではなかった。彼はもしかするとGKとしてもなかなかの選手になったのかも知れない。熟練のストライカーはいわゆるオールラウンダー、「ユニバーサル・ウェポン」(フンケル監督)に脱皮した。しかもヘディングの強さは怪物級だ。2得点はアタマで挙げた。身長が172センチしかない彼としては驚くべきことだ。今季のピカイチだ。
ミヒャエル・フィンク(出場:32試合 得点:3)
守備的中盤で長い距離を走り、ミツバチのように動き回り、安定している。プロデビューして以来、最高のシーズンを送り、時にはさらに上がり、驚くような攻勢に出ることもある。最終戦では4得点をアシストして輝いていた。今後にも期待される。
2番手
アーロン・ガリンド(出場:22試合 得点:0)
省エネタイプ。たぶん90分間で一番走っていない。だが、センターバックのガリンドは常に正しい動きをしている。視野が広く、タイミングがぴったりで、1対1に強い。大いに成長した。前線に出て攻撃することは、そもそも全くない。これが彼の最大の短所だ。
マルティン・フェニン(出場:17試合 得点:6)
初出場の試合で3得点、最終戦で2得点した。1年目のストライカーとしては悪くない。だが、その間は時にだれたプレーをすることがあった。それでも、若きチェコ人ストライカーはチームのために汗をかいた。来季、彼にはそれなりに期待できるだろう。
パトリック・オクス(出場:29試合 得点:0)
彼も高いレベルで安定していた。守備面で成長が見られ、後ろでも前でも才能を示し、サイド攻撃はさらにダイナミックになった。だが、自信過剰になる傾向があり、自分は大丈夫に決まっていると決め付けるときが見られた。クロスボールにははっきりと改善が見られた。
クリス(出場:10試合 得点:0)
負傷で実力を発揮できなかった。後期の序盤、まれに先発出場しなかったときに、自分がチームにいかに重要かを示した。そういうときに彼は他の選手との違いを示した。つまり、クリスはハードマーカーであるばかりでなく、広い視野とパスプレーでエレガントに試合を引っ張るプレーヤーなのだ。けがに悩まされないよう願うほかない。
マルクス・プレール(出場:23試合 得点:0)
際立ったプレーを見せた試合があった。ドルトムント戦では、腕が100本あるGKに変身した。それ以外も安定していて、縦にも横にも大きく振られることがなかった。前脛腓靱帯を負傷して以来、ジャンプ力が衰えた。来季に向けてトップコンディションが望まれる。
アレキサンダー・マイヤー(出場:11試合 得点:4)
火事場に駆けつけた消防隊のような活躍だった。ウニオン・ベルリンとのブンデスリーガ杯1回戦では3得点し、リーグ序盤の5試合で4得点した。しかし、その後は鳴りを潜めてしまった。これは膝の炎症とも関係がある。それどころか手術を受けることになったが、来季は万全の状態で攻撃する態勢だ。トレーナー陣にはもっとも愛されている。
マルクス・ヴァイセンベルガー(出場:22試合 得点:1)
彼がフランクフルトで最後に送ったシーズンは、もっとも好成績だったに違いない。後期には彼がそれを口にすることもあった。母国に帰国した。彼としては始めも終わりも一緒。負傷してフランクフルトに加わり、負傷してチームを去った。だが肉離れの程度はひどく、したがって欧州選手権は回避すると見られる。「現代のサッカーでは100パーセントのコンディションではない選手を招集するのはもはや不可能だ」と小柄な中盤のヴァイセンベルガーが招集されるチャンスについて、オーストリア代表監督のヨゼフ・ヒッカースベルガーは語った。「ヴァイセ」は地に堕ちてしまった。
その他
カイオ(出場:10試合 得点:1)
ブラジル出身のカイオはチーム方針を争って消耗しないように気をつけるべきだ。彼が好調時にどういう結果を出せるのか、実はほとんど誰にも判断できていない。彼はフリートハイム・フンケル監督の評価通り良くないのだろうか、それとも評価してくれる人たちが言うように頭抜けているのだろうか?少なくとも最初の半年、彼はふるわなかった。チームへの溶け込みに大いに問題を抱えている。
オカ・ニコロフ(出場:12試合 得点:0)
オカのことは人々の記憶に永遠に残っている。短時間起用されたときには、付け込む隙のないプレーをする。33才のニコロフはいつでも頼りになる。対バイエルン・ミュンヘン戦を思い起こすが良い。彼のキャリア最高の試合の一つだった。だが長時間出場すると、集中力を失い、ひどいプレーをすることがある(ハンブルグ戦、コットブス戦、ニュールンベルグ戦)。
ソティリオス・キルギアコス(出場:24試合 得点:3)
守備の要。2回の鼻骨骨折にもかかわらずプレーを続けた。強い闘争心を持ち、ボールを持たせない。だが結果が安定していない。フランクフルトを去ることになり、すでにファン感謝祭出席を欠席した。チームにとって大きな損失にはならない。
クリストフ・シュパイヒャー(出場:30試合 得点:0)
後期は良くなく、実力を発揮できないでいた。誰に出したかわからないパスやパスミスが多い。最近負傷したが、欧州選手権でスイス代表の左バックスは務まるだろうし、少なくともルードヴィック・マニャンのサブならば大丈夫だろう。来季はフランクフルトで成長するよう望まれる。彼の発言はチーム内で重みを持っているのだから。
稲本潤一(出場:24試合 得点:0)
フランクフルトに加入してまずまずの一年だった。期待にはたまにしか応えられなかった。期待された理由は、ガラタサライ・イスタンブールで必ず結果を残したからだ。守備的中盤ではすばらしい闘志を見せた。時折見せる対角線上のロングパスは目を見張るべきものだ。わかったことは、コンディションが完全でないと、マーカーに有利に作用することだ。というのは、完全でない場合、一歩遅れるからだ。それと、まだノーゴールだ。
ファトン・トスキ(出場:12試合 得点:2)
この若きプレーヤーに望まれるのは、もう少しスピードがあり、もう少し活発だったらということだ。少なくとも一級品のブンデスリーガの選手になるだろう。だが、彼のプレーにはテンポがなく、したがって攻撃的でない。それ以外は素晴らしいテクニシャンだし、視野も広い。ただし、美しいプレーだけでは十分ではない。
落第生
エヴァンゲロス・マンティオス(出場:10試合 得点:1)
ブンデスリーガのレベルに、はるかに届いていない。もしかすると大丈夫なのかも知れないが、それ以上は無理だろう。カウンターを出すわけでもなく、パスを要求もできなければ、運動量も多くない。そもそもレンタル自体が誤った投資だったのだ。
メフディ・マハダヴィキア(出場:20試合 得点:0)
まるでダメ。彼がスピードをハンブルグに置いてきてしまったのは明らかだ。これは深刻な事態だ。というのは、彼は人並みはずれたテンポゆえにりっぱなブンデスリーガの選手になれたのだから。もはや周囲と一緒に走ってはいない。長い夏休みにこの状態が変わることがあるのだろうか?
交換学生
マルセル・ヘラー(出場:4試合 得点:1)
不運なシーズンを送り、重傷(腰椎部亀裂骨折)による円満退団となった。風のごとく速いのだが、時には同僚選手にとってさえ速すぎることも。しかもプレーは並外れている。フンケル監督曰く「プレー振りが変わっている」。筋肉をつけて、もっと体を休めることがあれば、カウンターのみならず、彼の良さを出すことができるだろう。
クレソ・リュビチッチ(出場:1試合 得点:0)
ヴォルフスブルグ戦で数分間出場を許されただけだ。以降は扁桃腺の手術を何度も受けて、このテクニシャンは出場から遠ざかった。彼には将来性があるが、プロデビュー2年目、彼の左足は確かに進歩を見せた。
クリストフ・プロイス(出場:7試合 得点:0)
チーム一の不運な男。26才にして、どうしてこれ程のものを負わねばならなかったのだろうか?軟骨損傷、足首関節負傷、太股裂傷、椎間板ヘルニア、鼻骨骨折、そして、回復に向かっていた矢先に膝関節に血腫が見つかり、再び手術を受けることになった。
モウニル・シャフタル(出場:6試合 得点:0)
左バックスのシャフタルはフランクフルトでチャンスを生かしていない。彼は浮ついていて、良心の呵責に欠けており、もしかすると、もっと伸びようという意思も欠けているのかも知れない。17日にチームを去り、MSVデュイスブルグに移籍する。
マルティン・ヘス(出場:1試合 得点:0)
ヴォルフスブルグ戦で短時間出場したのみ。それ以上は何もないが、オーバーリーガの23才以下のチームでゴールを狙っていた。
アレクサンダー・バソスキ(出場:5試合 得点:0)
非常に不運だった。シーズン前のキャンプで鼻骨骨折し、ようやく調子が戻ったところで練習中に肉離れ。まったくだめなシーズンだった。再出発しなければならない。だが、彼はまずルス、ガリンドを抜かなければならない。
退学
ミヒャエル・トゥルク(出場:12試合 得点:0)
最終的にシャルケ04戦で信頼を裏切る結果に終わり、リーグ中断期の冬に2部のFCアウグスブルグに30万ユーロで移籍した。途中出場したが後ろから走ってくるだけで、試合終盤に同点に追いつかれる原因となった。彼の移籍に涙した者はいなかった。アウグスブルグではいい滑り出しだったが、さらに落ちぶれていった。16試合に出場し、5ゴールをあげている。
アルベルト・シュトライト(出場:11試合 得点:0)
フランクフルトにいた前期はすばらしかったが、ゲルゼンキルヒェンへの移籍を推し進めた。だが、フランクフルトは250万ユーロでシャルケへの移籍に応じた。だがシャルケでは恵まれなかった。早々にリザーブにとどまることに不満を募らせた。その後、3ゴールをあげたものの、完全に確信を持つにはいたらなかった。最近は控えに甘んじている。それでも彼は光明を見出すのだろうか?
高原直泰(出場:8試合 得点:1)
彼も冬の中断期に移籍し、母国に帰っていった。浦和レッドダイヤモンズは、前期にもはやほとんど出場機会のなかったストライカーに150万ユーロを支払った。彼はけがも多かった。だが、フランクフルトのファンたちは彼によい思い出を持ち続けるだろう。開幕前にサポーターの心をしっかりとつかんでいたのだ。
《翻訳終了》
【ゴリ丸の感想】
まあ、よく見ていますよ。稲本、高原の評価は決して高くもないのですが、役割を果たしていることは認めてくれているように思います。
それにしても、サッカーの評価には万国共通の点がありますね。決してストライカーでなくとも、得点がないことには厳しいですよね!これは長谷部についても感じました。高原についてはしょうがないでしょうが、稲本はいいじゃん!点を挙げさせない方が大事な役割なんだから!
この稿おわり
| Home |


