FC2ブログ
 

鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

W杯準決勝 ドイツ7-1でブラジルに圧勝

ゴリ丸です。
こんな結果を誰が予想したでしょうか?
確かにジーコが英紙『ガーディアン』で言うまでもなく、ネイマールと若きキャプテン チアゴ・シウバの不在は懸念要素でした。その分、ブラジル代表には、精神的のみならず、戦術的にもチームとしての結束が必要だったのです。
って、そんなこと考えている間もなく試合の行方は決まったようでした。
というわけで、W杯史上、最大得点差に終わった準決勝第1戦、ドイツ対ブラジルの結果を各国の記事のトーン、つまり、どんな感じで報じていたのか、で比較してみましょう。

(注:リンク、トラックバック、引用は出典を明記した場合に限りフリーです。出典を明記せず、または管理人の承諾なく一部ないし全部を転載することは、これを禁じます。コメントから連絡ください)

≪開始≫
【ドイツ】
そりゃ、狂喜乱舞ですね。「やったぜ!」一色です。
kicker.com
おなじみのサッカー専用サイトです。タイトルは
「7対1 伸び伸びドイツイレブン、ブラジルを圧倒」
しかも本文の始まりは、殆ど狂喜です。
「理解不能。歴史的勝利。すごい。W杯準決勝でドイツがブラジルを7対1で撃破! つづりで書くとsieben zu einsだ。」
つづりなんか、それがどうした、って感じですよね…
さらには、「こんなサッカーの試合見たことない」
6分間のうちに4点を失ったブラジル代表は「圧倒されて、どうにもならなかった」

Spiegel>:サッカー専門である『キッカー』と対比したくて、あえてサッカーとは縁遠い『シュピーゲル』誌です。
まずリードで
ドイツ代表がセンセーショナルな成果を挙げた:7対1でブラジルを破り、決勝に進出した。ブラジルにとっては歴史的敗戦だ。」
続いて本文の最初では
「二度と起きない、センセーショナルで、劇的な勝利だ。ドイツ代表は素晴らしいパフォーマンスを見せ、W杯決勝に8度目の進出を果たした。主催国ブラジルは歴史に残る一戦に敗れ、7対1(前半5対0)で敗退だ。」
ね? 『キッカー』よりは少し落ち着いていますね。「!」がありません。知的な中道左派に読者が多いと言われる同誌らしい落ち着きではないでしょうか。
でもね、最後にちょっと辛辣な表現もあります。
ドイツ代表がもうシャワーを浴びようとしたときに、それでもなお、オスカーはセレソンの栄誉のためのゴールを挙げた」
ですと… 試合終了間近だったということを言いたいのでしょうが…

【ブラジル】
といっても、ゴリ丸はポルトガル語ができません。現地の英語紙『The Rio Times』の記事をひとつだけ紹介します。ですが、現地で英語紙を読むのは誰でしょう? 観光客を除けば、ブラジル在住の英語圏出身者、つまり主にはアメリカ人、イギリス人、そして英語圏から移住してきた人々です。この点を念頭に置かないといけません。
タイトルは「W杯準決勝でブラジルはドイツに屈辱の敗戦」
「屈辱」(humiliate)と言っているあたりが、ブラジル人に配慮していますね。本文の出だしは次の通り。
「セレソン(ブラジル代表)は今夜(7月8日)ミネイロンで行われたドイツ戦に7対1で完敗し、FIFA W杯から突然姿を消すことになった。前半のセンセーショナルな6分間にドイツは4ゴールを挙げ、ブラジルの6度目の優勝、そして言うまでもなくホーム初優勝の夢を打ち砕いた。」
「セレソン」と書いて「(ブラジル代表)」とカッコ書きを加えているところが、珍しいですね。これ、ブラジル人ならば知らないとモグリです。つまり、ふだんは必ずしもブラジル代表を応援していないような移住者にも配慮しているんですね。
一方、ブラジル人であれば、知りたくもない事実をちゃんと伝えます。
「ドイツは点を取りすぎだ。大会前に、1950年大会決勝でブラジルがウルグアイに2対1で敗れたマラカナン(の呪い)について多くが語られたが、今大会はもっと悲惨だ。W杯準決勝では史上最大の点差での敗戦であり、ブラジル代表としては最多失点での敗戦だ。」

【アメリカ】
アメリカ代表が敗退した今となっては、第三者ということで、ゴリ丸もほとんど政治や経済でしか取り上げない『ワシントンポスト』の記事をあえて取り上げます。(ことスポーツに関して、同紙はほとんど地方紙で、海外のスポーツについての記事は多くないもので…)
『2014W杯:ドイツは欠場者の出たブラジルに、準決勝で7対1で圧倒』
冷静な、第三者らしいタイトルだと思います。ドイツはネイマールとチアゴ・シウバのいないブラジルに勝ったんだと、ちと辛辣ですね。そのあとも冷静かつ辛辣です。
「準決勝でドイツに7対1で敗れたいま、ブラジルは、W杯史上もっとも屈辱的な敗退であり、ブラジルサッカーの輝ける歴史における最悪の敗戦を受け容れるために、エスタディオ・ミナイロンではどんな様子で何が感じられたのか、前半の6分間で4点を許したのはどういう意味があるのかを表す表現を生みだして、後世に引き継がねばならないだろう。」

『ニューヨークタイムス』にも注目しましょう。
『W杯2014:主催国ブラジル ドイツに準決勝で一蹴される』
タイトルは普通ですが、記事はいつもながら洗練されています。
「ハーフタイムになる前に涙を流すなんて、誰も想像できなかっただろう。夕食の時間の前に通りで国旗が焼かれるなんて、誰も想像できなかっただろう。確かなのは、自国代表が準決勝を戦っているのを見ていたブラジルのサポーターは、試合終了のずっと前にスタジアムを後にするなんて想像だにできなかったことだ。だが、これが全部現実となったのだ」
また、こんなことも言っています。
「最終のスコアはドイツ7対ブラジル1だが、ドイツ70対ブラジル1のような感じだ。試合終了のころには、ドイツはほとんど得点を喜ばなくなっていたし、ルイス・フェリペ・スコラリ監督をはじめとして、ブラジル代表は茫然と見送るほかは殆ど打つ手がなかった。」
さらに、ほとんどのサイトでは観客へのインタビューがなかったのですが、本サイトでは紹介されています。
「W杯史上最大の衝撃ですよ。ホームで戦った準決勝で7対1なんて、テレビゲームでもあり得ません」
≪終了≫

スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。