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鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

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日本人がスリムであり続けられる秘密

英紙『インデペンデント』にちょっと目を引く記事 "How going Japanese could keep you slim" 「日本人がスリムであり続けられる秘密」がありました。
昨今の日本食ブームを、ちょっと理論的な裏付けを加えて、わかりやすく解説している記事と言っていいでしょう。特に目新しい内容でもないのですが、依然としてイギリスでこうした記事があるということは、➀ 肥満や生活習慣病の問題に改善が見られない、② 日本食に対する理解がまだまだ不足している という証拠ではないでしょうか?

また、大豆食品が更年期障害に効果があることは知りませんでしたし、歩くようにしようというのは日本人にさえ示唆に富んだものではないでしょうか? 地方都市に行くと、(公共交通機関が少ないので仕方ないのですが)、自宅の玄関の前から車に乗って、移動はすべて車、近くても車…です。彼らが上京すると疲れて仕方ないそうです。

それではご紹介します。

(注:リンク、トラックバック、引用は出典を明記した場合に限りフリーです。出典を明記せず、または管理人の承諾なく一部ないし全部を転載することは、これを禁じます。コメントから連絡ください)

<開始>
ロンドン発 イギリス人が野菜や魚を食べるときは、ヘルシーな地中海式ダイエットの恩恵にあずかろうと、どれもたっぷりのオリーブオイルだらけだが、健康と長寿を研究している研究者たちは日本の生活様式に注目している。
日本に住む人々は、平均寿命82.5才で、たぶん世界一の長寿、大川ミサヲさん(116才)含めて、100才以上の確率が最も高い。
肥満率はわずか3.5%に過ぎない。肺がん、前立腺がん、心臓疾患の率も低い。
以下、100才まで生きられる日本の食習慣を専門家が解説する。

レタスの代わりに海藻
ヘルシーな習慣:専門家によると、日本人の健康と長寿は、油脂分の摂取の少なさ、果物と海苔など海藻類の摂取が多いことと関係している。
理論:海藻には病気を防ぐ抗酸化物が含まれており、体重を楽に減らしてくれる。
証明:今年3月、ニューキャッスル大学の科学者たちが報告したところでは、海藻に含まれるアルギン酸塩は油脂分の吸収を妨げる。研究によると、アルギン酸塩摂取を4倍にすると、油脂分の吸収は75%減ることがわかった。
日本人のように生活しよう:海藻を試してみるには、健康食品を売っている店で入手できる乾燥ワカメを買うとよい。これを何分か水に浸し、サラダに加える。

満腹になる前にやめる
ヘルシーな習慣:日本の離島、沖縄は世界一の長寿県で、これは満腹の80%で食べるのをやめる「腹八分目」の実践によるものだという見解がある。
理論:満腹になる前にやめて、しばらくすると、結局最後の何口かは食べずに済むことに気付く。だから食べる量を減らせば、スリムかつ健康でいられる。
証明:この理論は、満腹になる胃と、満腹だというシグナルを受ける脳の時間差に基づいたもので、専門家によるとそれには20分かかる。ということは、食べるのが早すぎる多くの人々は必要以上に食べているということになる。イギリス人は「全部食べたきれいな皿」を好むが、この証拠によれば、カロリー制限をすると健康な体重を保つことができるし、心臓疾患やがんを予防することができる。猿で20年間研究した結果、カロリー摂取を30%制限すると寿命が延び、脳の老化が遅くなることがわかった。
日本人のように生きよ:お皿に盛った分だけ食べなさい。そうすれば食べ過ぎることがありません、と『日本人女性は年を取らないし、太らない』の著者モリヤマ・ナオミは書いている。日本人が毎日摂取するカロリーはイギリス人よりも10%少ない。これは食材がより豊かであることと、出される量がずっと少ないことが理由だ。

寿司を味わえ(ただし、醤油は控えめに)
健康に良い習慣:寿司は、脳と心臓に良いオメガ3脂肪酸をたくさん含んでいる。日本人は1日に80から100グラムの魚を食べるが、イギリス人は週に1回オイル漬けの魚をちょっと食べるのが精いっぱいだ。
理論:寿司はオメガ3脂肪酸を取るのによいし、西欧式のダイエットでは飽和脂肪も一緒に摂取してしまうが、寿司の場合はタンパク質を摂取するのによい、と沖縄長寿科学研究センターのクレイグ・ウィルコックス博士は言う。
証明:研究によると、日本で心臓疾患の発生率が低いのは魚、海産物に囲まれた生活を送っているからだ。米国人男性と比べて日本人男性は、血圧は同じくらいだし、喫煙率は高いが、動脈血中コレステロールは低い。魚をたくさん食べてダイエットすれば、動脈硬化に対する予防効果があるだろう。
日本人に学べ:少なくとも週に1回は寿司か脂の乗った魚を取れ。しかし、ウィルコックス博士は、醤油をかけ過ぎず、塩分を控えめにするように警告している。

歩いて出勤しよう
健康的な習慣:日本では車を運転するのに高くつくので、公共交通機関と徒歩に頼る人が多い。「日本人の生活様式の健康に役立つ最大の秘密のひとつは徒歩です」とモリヤマ・ナオミは書いている。「日本人は平均して1日に2~3回歩き、車に乗る回数は遥かに少ない」
理論:徒歩で移動すると、毎日30分から60分平均して歩くことになり、これは健康促進に非常に役に立つ。
証明:1週間に1.5時間歩くと、寿命が7年伸びると2012年にハーバード大学の研究者が報告している。6件の長期実験を起こった結果、早歩きで75分歩けば、ほぼ2年間寿命が延びることをつきとめた。
日本人同様に生活を送れ:徒歩を自分の毎日の習慣にして、本当に車で移動する必要があるか自問してみなさい、とモリヤマは書いている。「ほとんどの人であれば、1日に30分早歩きする方法が見つかるでしょう」

生活のバランスを取れ
健康的な習慣:成人のグループが太極拳をしている様子は日本の公園で良く見られる。古代から続く中国の武術である太極拳では、深呼吸とゆっくりと優美な動きが合わさっている。
理論:太極拳は間接にかかる衝撃が最小限に済むので、高齢者に適した運動形態だと考えられている。また、バランスと機敏性を高め、ストレスを減少するのにも良いと考えられている。
証明:2011年に発表された研究では、太極拳に関する多くの研究を調べたうえで、太極拳によってバランス力が向上して転倒予防になること、精神的健康にも良いことがわかっている。
日本人の生活様式に学べ: 太極拳は誰にでも好適だ。近所でインストラクターを見つけると良い。

バクテリアを体内に取り込め
健康的な習慣:何世紀もの間、日本人は野菜を発酵させたり、塩漬けにして食べてきた。
理論:野菜はバクテリアによって消化しやすくなっていて、体内により簡単に吸収され、「良い」バクテリアが腸内で成長しやすくする。
証明:研究によって、この健康に役立つ腸内バクテリアは免疫システムと結びついていることがわかっている。なぜならば、免疫細胞の80%は腸内にあるからだ。発酵した野菜には、腸の健康に最も役に立つと考えられている乳酸バクテリアが非常に多く含まれている。
日本人の生活様式に学べ:研究によって、塩漬けのカブであるすぐきはインフルエンザ予防に効果があることがわかっている。味噌も塩漬けにした大豆から作られている。

豆腐は更年期に効く
健康的な習慣:驚くべきことには、「ホットフラッシュ」に該当する単語が日本にはなく、研究によると西欧の女性よりもはるかに更年期障害が少ないことがわかっている。なぜだろうか? 日本人女性の方が大豆豆腐のような大豆製品の摂取量が多いからだと示唆する専門家もいる。
理論:大豆製品にはイソフラボンが含まれているが、イソフラボンは、中年の女性には自然と減ってくるエストロゲンの代わりになる。
証明:この問題に関する2012年の主な研究によると、1日に2回大豆を食べると、対症薬に比べて、ホットフラッシュの頻度とひどさが26%減少する。North American Menopause Association(更年期:北米更年期協会誌)に載った論文によると、過去、合計1200人の女性を調査した19件の研究を振り返っている。
デラウェア大学の医療人類学者であり、本論文の共著者であるメリッサ・メルビイによると、生まれてからずっと大豆を食べている日本人女性の方がたぶん効果が大きいということだ。
彼女はこうも書いている。「しかし、50才で大豆に触れたことがなかったとしても遅すぎることはありません」「それでも効果があることがわかりました」
日本人の生活様式に学べ:栄養学者のマルレーン・ワトソン・タラは言う。「日本では週に
2、3回豆腐を食べます」「消化が良いので、大豆バーガーを食べるよりも、こうした発酵食品として大豆を摂取する方がはるかに良いのです」豆腐を野菜炒めか、アジア風の煮込みで食べてみてはいかが。

自分の数値を知れ
日本では誰でも無料の年次健康診断を受けるように強く勧められる。雇用主は、労働者が太らないことを確認する義務があるのだ。
理論:老年学者であるクレイグ・ウィルコックス博士によると、日本人は、良く食べ、決まった運動をして、自分の体の様子をうかがうことによって、健康を意識するように推奨される。「高齢になるに連れて、自分の健康を守る一種の責任感がある。具合が悪くなりたくなければ、健康でいられる」
証拠:ランセットに載っている研究によると、日本人の平均余命が素晴らしい主な理由は、公衆衛生システムにおいて、政府が念入りに調査していること、無料で年次健康診断を行っていること、国民に健康に対する意識が浸透していることである。
生活様式の変化が疾病、死亡、国民健康保険制度の負担増を減少させるためのカギであると指摘する医師たちが増えている。
日本人の生活様式に学べ:欧州の会社には無料で健康診断を受ける制度などないが、だからといって健康やダイエットに注意できないとか、健康な体重を保つことができないことにはならない。

デザートをやめろ
健康的な習慣:クレイグ・ウィルコックス博士は言う。「日本では食事の終わりはプリンではなく、緑茶か果物のことが多い。」「デザートは取るにしても、午後にコーヒーと一緒にしなさい。且つ、ヨーロッパのように分量が多くてはいけません」
理論:砂糖と体重増加の関係を示し、糖尿病、心臓疾患、高血圧などの疾患に結びついているとする証拠はますます増えている。
証拠:国連食糧農業組織の最近の研究によると、日本人が1日に消費する砂糖は48.8グラムであるのに対して、イギリス人は1日100.4グラムである。
<終了>

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