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鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

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アギーレ監督とは?

アギーレ監督のデビュー2試合が終わりました。新たに招集された若手が張り切っていたのに対して、W杯前から招集されていた選手たちの元気のなさが気になります。一面では、モチベーションのむずかしさがあるでしょう。ブラジルW杯でやろうとしていたプレーが通用しなかったのですから、再びやる気を出せって言われてもすぐには難しいのかと思います。でも、それはゴリ丸のようなシロウトだからそう思うのであって、何の競技であれ、代表に選出され招集されたのであれば、「やる気がどうも・・・」なんて言っている選手は招集不要だと思います。
さて、肝心のアギーレ監督ですが、徐々にスタイルを示し始めています。サッカーマスコミもアギーレ監督の分析にやっきです。
きょうは、その参考になるかとFIFA公式サイトから独占インタビューをご紹介しましょう。
"Aguirre: Japan fans will be proud of this team"「アギーレ監督:日本のファンはこのチームを誇りに思うようになるだろう」

(注:リンク、トラックバック、出典を明記した引用はフリーですが、以下の文章は管理人の承諾なく一部ないし全部の転載を禁じます。コメントから連絡ください)

<開始>
監督業について言えば、ハビエル・アギーレは全くのパイオニアだ。2002年、スペイン1部リーグのオサスナで指揮をとることになって、彼はヨーロッパの強豪チームにおける初のメキシコ生まれの監督となり、その後12年間に、彼のキャリアはさらに想像していなかった変遷を辿った。
オサスナに続いて、アトレチコ・マドリード、メキシコ代表、サラゴサ、エスパニョールの監督の重責を担った55才の指揮官アギーレは今年7月下旬に指名され、日本代表監督として新たな挑戦を楽しんでいる。いつものユーモアのセンスを発揮しながらも、初采配の対ウルグアイ戦を2対0で落とし、決して現在の役割の重要性を軽んじることなく、「エル・バスコ」*ことアギーレはFIFAの独占インタビューに応じた。

FIFA.com:サムライブルーを指揮するにあたって何から始めたのかをお話しいただけますか?
アギーレいま私は、特に国内の選手たちについて知ることが自分の役割だと感じ始めています。日本代表には欧州で活躍する19人の選手がいますが、Jリーグの選手たちをもっと知らなければなりません。まだその時間が足りないのですが、コーチングスタッフと私はこの点に取り組んでいます。最初の代表選出には時間の制約がありました。「欧州組」には15日前の通知が必要だからです。ですから時間が不足しました。ですが、正しい選択をしたと考えています。

FIFA.com:日本に来たことはあったのですか? 日本に着任する前の日本の印象はどのようなものでしたか?
アギーレ何度か来たことはあります。特に重要なのは言うまでもなくメキシコ代表を率いて出場した2002年W杯です。あのころから見るとずいぶんと変わりました。それ以前は外国製品や英語がわかる外国人を見つけるのがたいへんでしたが、いまでは世界の他のどの主要な首都とも同じように生活できます。自分で順応しようと少し努力すれば、問題ありません。とても楽しく、日本文化もわかるようになってきましたし、生活のリズムにも慣れてきました。来たことのない国にやってきたら、順応しなくてはなりません。

FIFA.com:あなたは中南米以外の国を指揮した初のメキシコ人監督ですね。日本代表監督になった経緯を教えてください。
アギーレ最初に接触があったのは2010年です。この年のW杯後に日本サッカー協会は私を見つけ出したのですが、一番下の息子がまだ学校に通っていたので、スペインを離れることができませんでした。4年後に彼らは再度関心を示しました。すでにエスパニョールには監督を辞任すると伝えていました。契約を更新するのは難しかったのです。というのはチームの強化費がほとんどなかったからです。そこで私は辞任を決意しました。ヨーロッパに留まるオファーも少しあったのですが、活動範囲を拡げたかったのです。そんなときに日本が現れたというわけです。彼らのプロジェクトを気に入りましたので、妻と相談し、5度目のW杯を目指すのは良い考えだと思ったのです。(編集者注:アギーレはメキシコ代表として1986年メキシコ大会に出場し、1998年フランス大会ではメキシコ代表のアシスタントコーチを務め、2002年日韓大会と2010年南ア大会では監督を務めた。)

FIFA.com:あなたにインパクトのあった日本のプロジェクトはどのようなものでしたか。また、どの部分がたいへんだと思いましたか?
アギーレ:(プロジェクトを支える)強力な金銭的支援があり、国内リーグはしっかりしており、欧州のクラブではたくさんの選手がプレーしています。とは言え、Jリーグの試合を見ますと、親善試合のようなもの、表彰試合のようなものもあると思いました。そうした試合には、ピカルディア(ストリートサッカーに勝つための知恵、抜け目のなさ)が欠けていると思いました。選手が倒れるので、ボールは8回も10回も蹴り出されてプレーが中断されます。給水のために10回も12回もプレーが中断されます。こうしたことが代表チームのレベルにも表れているのです。そうしたことが正しいとか悪いとか言うつもりはありませんが、メキシコやスペインで私が経験したものとは違っているのです。そういうところでは、選手は常に死ぬか生きるかといったようにプレーしています。

FIFA.com:そうしたピカルディアをどのように教えていくのですか?
アギーレ:簡単ではありません。ストリートフットボールはどんどん減っています。私の時代には駐車してある車と車の間、校庭でサッカーを学びましたが、今ではサッカーはもっとしっかりと教えられます。ですが、ピカルディアの要素を試し、加えなければなりません。もちろんルールの範囲内でね。私が言っているのは、見込みがないと諦めたり、「結果を出す」のにどうしたらよいのか、諦めている選手たちのことです。だまし討ちにしたり、相手を蹴ることを言っているのではありません。相手に、自分が本当にサッカーをしているのだと認識させることを言っているのです。

FIFA.com:すごく面白いですね。メキシコ代表監督だったミゲル・エレーラは2014年ブラジル大会のベスト16でオランダに敗れた後に似たことを言っていました。
アギーレ:そうしなければならないこともあるのです。85分にリードしていたら、もっとゆっくりとボールを出し入れし、ショートコーナーを使い、靴ひもを結ぶ・・・ そうしてルールを破らずに時間を稼ぐのです。審判はどうにもできないでしょう? そうしたピカルディアがなければならないのですが、もちろんルールを守りつつです。

FIFA.com:文化の面ですが、日本に来てから何が一番印象に残りましたか?
アギーレ:相手に対する深い尊敬の念です。記者会見でさえ、秩序がきちんと守られます。自然に対して、仲間に対しての深い尊敬です。人々が優しいのには本当に心を打たれます。東京は何百万人もの人が住んでいる大都市ですから、混沌としていると思うでしょう。ですが生活の質は信じられないほど高いのです。何もかもが清潔に保たれていますし、非常に整然としていますから、進歩を遂げやすいのです。ここにいると、とても心が休まります。言葉の壁があるのは確かですが、いくつかの単語を学んで、基本的な文法を理解しようと努めて、この問題を解消しようと思います。妻と息子一人を帯同してきましたが、彼は私を手伝っています。

FIFA.com:記者会見のことをおっしゃいましたが、これまでのマスコミとの対応について話していただけますか?
アギーレ:今のところ、皆さん礼儀正しいです。期待が大きく、早く何試合かするように望んでいます。私はガッツがあり、百戦錬磨だと思われていますが、うれしいですね。ですからしっかりとやらなければなりませんが、同時に良いサッカーをしたいですね。どこで試合をしても戦えるチームを作りたいのです。

FIFA.com:何年契約になりますか?
アギーレ:2年契約で、オプションとしてさらに2年間延長できます。(当初の2年の契約期間後に)評価がありますが、2018年ロシア大会まで監督をすることであ互いに一致していて、且つそれが私たちの目的です。

FIFA.com:興味深いことに、あなたがW杯の4年間のサイクルの最初から代表チームにかかわるのは今回が初めてです。
アギーレ:それについてはたいへんうれしく思います。現代のサッカー界では、どのような仕事にせよ安定して務めるのはたいへん難しいのです。契約にかかわらず、結果が不利なものであれば、保証はありません。メキシコ代表を率いてW杯に出場したときには、始動する時間が非常に短かったので、チームの欠点を修正し、予選を突破できるだけの勝ち点を取ろうとしました。今回、初めて4年間の最初から始める機会に恵まれました。もしかすると長く監督をしてきたからかもしれませんが、私にとって正しい流れだと思っています。スペインで10シーズン以上監督をして、毎日クラブチームで指揮を執ると非常に疲れる恐れがあります。代表チームの監督も非常に大変ですが、毎週末に試合をする厳しさはありません。

FIFA.com:話題を少し変えて、ブラジル大会におけるメキシコチームに対する評価はいかがでしたか? W杯でさらに勝ち進むには何が必要なのでしょうか?
アギーレ:全体としては、メキシコは良くやったと思います。称賛されるべきはミゲル・エレーラです。彼はわずか4~5カ月で非常に良く訓練された、力のあるチームを結集させました。これまでに、過去のW杯6大会でメキシコは第一段階を経ましたが、成果を上げたのはドイツとブラジルだけです。メキシコのMXリーグは大いに進歩し、よく運営されており、インフラは驚くべきほどであり、より多くの選手たちがヨーロッパに移籍していきます。もしミゲルがこれから4年間監督を続けることができて、彼の仕事が尊敬されたならば、メキシコは先に進むことができると思います。メキシコは常に次の段階に近づきつつあります。たぶん、良い組み合わせを望むことも必要でしょう。ちょっとしたことですが、大きな大会では常に必要です。

FIFA.com:今でもメキシコのことを「われわれ」と仰るのですね。日本代表でメキシコ代表をやっつけたいと思いますか?
アギーレ:(笑い)そうはならないと思いますよ! うまくいけば(メキシコが中南米サッカー連盟金杯に優勝、日本がAFC杯に優勝して)2017年のコンフェデレーションカップで対戦できるかもしれません。

FIFA.com:最後の質問です。日本のサポーターに何かメッセージはありますか?
アギーレ:日本代表を誇りに思うようになるでしょうということだけです。日本代表はどこで試合をしようとがんばると約束しましょう。目標は良いサッカーをして、もちろん勝つことです。

<訳注>
*:アギーレのあだ名。スペイン語で「バスク人」。アギーレがバスク系メキシコ人であることに由来する。

<終了>

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