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鋭読 ~英独のニュースから世界を読む~

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日本語の記者会見は別?

日本人ならば、「負けて構わない」とは決して思わない錦織圭
しかし、ワウリンカ(英語読み:原語読みでは「ヴァヴリンカ」のようです)にストレートで敗れました。そのワウリンカは準決勝で世界ランク1位のジョコビッチに敗れました。試合開始当初は、ワウリンカがサービスゲームを「楽々と」ではないにせよ、実にスムースにキープしていたのですが、好調なワウリンカも結局は寄せ付けないジョコビッチは、さすが世界1位を継続しているだけのことはあると改めて感心しました。
さて、男女の別なく国際テニス連盟(ITF)公認の大会の場合、試合後に英語での記者会見が義務付けられます。サッカーのようにプレスゾーンをスルーするなんて許されません。出席しない選手は多額の罰金を科せられます。一方、日本で開催される国際大会の場合、ご丁寧に日本語での記者会見やります。日本以外ではでテニス大会の運営に直接かかわったことがないのでよくわかりませんが、日本独特なのではないかなと思います。
このように先日の全豪オープンで錦織くんが敗れた後も、英語の記者会見と日本語の記者会見がそれぞれ行われました。日本のメディアでは大半が日本語での記者会見を紹介していました。(サンスポの例はこちらSportivaの例はこちら
日本では英語の記者会見の内容はあまり紹介されませんので、先日の記事「速報! 16強入りの錦織圭インタビュー」に続いて、改めてご紹介します。
全豪オープン公式サイトから、錦織圭くんの、ワウリンカ戦敗戦後の記者会見です。

(注:リンク、トラックバック、引用は出典を明記した場合に限りフリーです。出典を明記せず、または管理人の承諾なく一部ないし全部を転載することは、これを禁じます。コメントから連絡ください)

※以下、「Q:」は記者からの質問、「K:」は錦織くんの回答です。

<開始>
Q:第3セットのタイブレークですが、この試合で一番アグレッシブになりましたか?
K:ええ、第3セットに入って気持ちよくプレーできるように感じ始めました。特に前のセットよりも少しアグレッシブになれるポイントが取れてからです。サーブ&ボレーを織り交ぜたんです。サービスが前の2セットよりも格段良くなりました。ファーストサービスが入りましたからね。サービスの調子が良くなかったんです。ですから2セットまではいいリズムになれませんでした。タイブレークはほんとうに少しの差でした。あのポイントが取れていたら、すべてが変わっていたかも知れません。でも、あのセットの最後まで彼のサービスは本当に良かったです。ですから彼を誉めるべきでしょう。彼が本当にアグレッシブにプレーして、素晴らしいテニスをしたのは間違いありません。彼のプレーが100%だったのは確かだと思います。僕のテニスが本当によくなかったというわけじゃないです。ですから、彼を祝福します。

Q:振り返ってみて、こう変えていたらという点はありますか?
K:まあ、サービスがもっとよかったらなと。わかりませんが。彼は素晴らしいプレーでした、特にサービスが。どうしようもありませんでした。ブレークは1ゲームだけです。あれはラッキーだったんで。あのゲームでは彼のミスが多かったんです。でも第3セットではずっと気持よくプレーできました。さっきも言いましたが、タイブレークが試合のカギでした。

Q:試合に入るにあたって少しナーバスになりましたか?
K:自分に関してはたいしてありません。少し疲労があって体が重かったです。でも、メンタルでは問題なく、試合に臨む準備ができていました。ただ、彼が少し上回っていたんです。

Q:あなたから見て、USオープンでプレイした時と今日とで違いはありましたか? あなたの側からみた場合と、彼の側からみた場合で。
K:確かなのは、試合の入りがよくありませんでした。最初の2ゲームではミスが多くて、アンフォーストエラーだらけでした。意気込み過ぎでした。わかりませんが。プレッシャーを感じていたのかも知れません。普段ならうまくリターンして何ゲームかブレークしていますから、彼のサービスが本当によかったんです。ですから僕としては試合の組み立てが難しくて、彼はフォアもバックも本当にアグレッシブでした。ですから調子がいいなと思いました。

Q:彼がリベンジみたいなことをしようとしていると感じましたか?
K:間違いないでしょう。これからは誰しもが100%以上で対戦してきますから、相手がだれであろうとタフな試合になるでしょう。ここまでの数試合でもタフでした。試合の最初から100%で来るのは間違いありません。タフな試合でしたよ。

Q:これから積む経験について仰っていました。もっと経験を積んで、この位置でもっと気持ち良くなるようにと先日仰ったと思います。全米オープンで得た位置に今大会で得た位置は何を加えましたか?
K:今大会は悪くはなかったです。グランドスラムの準々決勝に進出するのは簡単ではありません。これを続けていくことです。つまり、もっと良くなれるということです。でも、どの試合もタフに戦い、何試合もプレイするといった、こういう経験が必要だと思います。特にグランドスラムではプレッシャーがより大きくなります。グランドスラムでもっと経験を積むことだと思います。良いプレーを続けたいですね。ブリスベン、全豪オープンといいスタートが切れました。こういった調子を続けたいです。

Q:試合後にマイケル・チャンコーチと話しましたか? 彼は、フェレール戦は非常によかったと言っていました。あなたにとって彼の存在はどういったものなのでしょうか?
K:今日、試合について話をしました。いい試合だったと思います。ほぼ100%でプレーする自信を感じました。スタンが本当にアグレッシブにプレーしたので、今日は彼の方が少し良かったんです。本当に止めることができませんでした。それでもマイケルとダンテとはいくつかのことをディスカッションして決めなくてはなりません。メンフィス大会とその後の数試合に向けて準備します。

Q:マイケルとの関係について少し伺いたいのですが、選手であるあなたに彼は何をしてくれましたか?
K:彼との関係は非常にうまくいっていると思います。これで彼と組んで1年になります。いろいろと良くなったと思っています。テニスだけじゃなくて、他のこともたくさんね。メンタル面ではずっと強くなりました。フィジカル面では以前よりも少し良くなりました。ですから、マイケルとダンテと組んだことには心からハッピーです。

Q:彼と一緒にいるのはどれくらいですか?1年のほとんど彼は帯同しているのですか?
K:1年の半分くらいですかね。

注)「マイケル」は錦織のコーチのマイケル・チャン、「ダンテ」は錦織が留学してトレーニングを積んだIMGニック・ボロテリー・テニスアカデミーのコーチで、現在は錦織に帯同しているダンテ・ボッティーニ。
<終了>

【ゴリ丸の感想】
試合について錦織くんがどう分析したかについては、当然のことながら日本語の記者会見と大筋では同じです。ワウリンカがサービスを始めとして非常にアグレッシブにプレイして、かつ素晴らしい出来だった、自分のプレイはそう悪かったとは思わなかったが、この試合に関してはワウリンカの方が少し上回っていた、というものです。
でも、質問が少しですがはっきりと違うのが面白いですね。他のインタビューや記事でもそうですが、海外メディアが一番注目している点は、世界ランク5位という位置が「気持ちよくない」(not comfortable)と錦織くんが言ったことです。これは彼独特の表現だと思います。他にこうしたコメントは見たことがありません。念願かなってトップ10からトップ5、つまり「ビッグ4」と呼ばれるジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マリーに次ぐランキングにようやくたどり着いたのに「気持ちよくない」わけですから。この記者会見でも訊かれていますね。
先日の記事でも書いたのですが、右肩上がりにどんどん錦織くんのランキングが上がっていって世界1位になったらうれしい限りですが、そう簡単ではないはずです。コンディションや天候や運によっては、(大幅にではないにせよ)ランキングが再び落ちることもあるかも知れません。でも、地力がついているのですから、また上がってくればいいんです。
彼が言う通り、様々な経験を積んでトップクラスでの試合が「気持ちよく」なる日がじきに到来することを願うばかりです。
~この稿おわり~

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